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参議院のあらまし

議員間の国際会議

 国益がぶつかり合う政府間会議、一個人が主体となる民間団体主催の会議等、国際会議にもいろいろありますが、各国の議員が議会を代表して集う国際会議も毎年世界各地で開催されています。
 このような議員間の国際会議を開く主な目的は、各国に共通する政策課題に関する議論、そして議員間交流の促進を通じて、議会レベルで国家間の信頼・協力関係を強化することです。参議院においてもこうした意義を考慮し、政府間機構に対応する議員間国際会議等、日本国会を代表しての参加がふさわしいものには議員を派遣しています。現在、IPU(Inter-Parliamentary Union:列国議会同盟)会議、WTOに関する議員会議、気候変動枠組条約締約国会議(COP)の際の議員会議、欧州評議会議員会議・OECD活動拡大討議、日本・EU議員会議、AIPA(ASEAN Inter-Parliamentary Assembly:東南アジア諸国連合議員会議)総会、APPF(Asia Pacific Parliamentary Forum:アジア・太平洋議員フォーラム)総会、ASEP(Asia-Europe Parliamentary Partnership Meetings:アジア欧州議員会議)、日中議員会議、日本・米国議員会議等に公式派遣を行っています。

国際会議の現場

 そのうちの一つ、「AIPA総会」を例に実際の会議の模様を紹介します。AIPAは、東南アジア各国の政府間機構である東南アジア諸国連合(ASEAN)の議会版とも言えるもので、議会間の協力を強化し、地域の安定に貢献するために活動しています。加盟国は、ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ及びベトナムの10か国です。日本はAIPAに加盟してはいませんが、ASEANと密接な関係を有することから、年に1度開催されるAIPA総会に中国、韓国等と共にオブザーバーとして毎回招待されています。日本国会は平成5年(1993年)の第14回総会から代表団を公式派遣しており(参議院は平成6年(1994年)の第15回総会から公式派遣)、「全体会議」及び「AIPA議員との対話」といった会議に出席しています。
 参加した各国議員全員が出席する「全体会議」では、各国代表が演説を行い、アジアや世界が直面する諸問題について政府等の対応を検討し、見解を述べます。
 「AIPA議員との対話」は、日本及びAIPA加盟国議会の代表による討議の場です。この対話は、政治、経済、社会等様々な分野について、ASEAN各国が自国の現状や日本に対する要望等を述べ、それに対して日本が見解を述べる形で進められます。日本にとっては、ASEANに対する自らの立場を主張するとともに、ASEAN域内において、民意を反映する立場にある議員が政策課題をどのようにとらえているか等、各国の視点に直接触れる格好の機会です。

信頼関係の構築

 世界の様々な国や地域を代表する議員が集まる国際会議では、議題となった政策課題に対してそれぞれの民意を反映した主張がなされるため、意見が一致することもあれば、ぶつかり合うこともあります。しかし、このように率直かつ真摯な議論が行われるからこそ、互いの立場への理解と政策課題についての共通認識を深めることができ、ひいては国や地域を越えた協力関係を強化していく助けとなります。
 また、国際会議の開催期間中には、議論の場だけではなくレセプション等の自由な交流の機会も持たれ、日本の議員も各国議員と積極的に懇談し、交友関係を広げています。
 以上のように国際会議は、議員ならではの議論や活発な交流によって、相互の信頼関係を築く場となっています。

国際会議の概要、報告書等の情報へのリンク