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議長のあいさつ

議長の写真年頭所感

 皆様には、新しい年の始まりをお健やかにお迎えになられたことと存じます。
 本年は先の大戦が終結してから70年の節目に当たります。戦後、我が国が歩んでまいった道のりは決して平たんではございませんでしたが、先人のたゆみない努力によりまして、世界も驚くほどの高度成長を成し遂げ、多くの国民が平和で豊かな暮らしを実感できる時代を築き上げました。
 そして近年、社会の成熟化に伴い、人々の価値観は多様化するとともに、少子高齢化とその進行による人口減少、地方の人口流出と東京を始めとする都市部への集中など今後の国の有り様を左右する見逃せない変化が起きております。また、国際関係が複雑さを増す中、グローバリゼーションの進展は、我が国の政治・経済・文化等様々な分野に少なからぬ影響を及ぼしているものと存じます。
 我が国が将来にわたり豊かさを保ち、人々が安心して毎日を暮らしていくためには、解決すべき課題が山積しております。
 さて、本院について申し上げれば、昨年11月に参議院通常選挙における一票の較差に係る最高裁判決がございました。本院はこの判決を重く受け止め、選挙制度の抜本的な見直しに向けた取組を鋭意進めてまいる所存であります。
 また、本院は引き続き議員任期6年の特徴を生かして、長期的・総合的な観点から審議や調査活動を進め、国民の負託に応えるべく、全力で諸課題に取り組んでまいります。
 この一年が皆様にとりまして、穏やかで、平安なものとなりますことを心よりお祈り申し上げ、私からの新年の御挨拶といたします。

参議院議長「山崎 正昭」(議長の署名)